― 保険編 ―

Q1. 死亡保障はどのくらい必要ですか?
Q2. 生命保険と死亡保障、医療保障の違いは?
Q3. 定期保険と終身保険の違いは?
Q4. 自転車事故

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Q1. 死亡保障はどのくらい必要ですか?



A.

死亡保障が必要なのは、まずは一家の大黒柱である夫。特に独立前の子どもがいる人です。遺族年金が受け取れるケースがほとんどですが、それだけでは教育費などが不足します。子どもが小さいときには妻もすぐには働けないので、大きな保障が欲しいですね。


マイホームがあるかどうかなどにもよりますが、[年収の4〜5倍] + [子どもの教育費]程度を目安に。子どもの成長とともに必要額は減りますから、保障内容は定期的に見直しましょう。


妻が働いていて家計に貢献しているなら、教育費相当分くらいは準備をしておくべきでしょう。専業主婦やパート勤務の妻なら、数百万円の少額の死亡保障があれば十分です。


   

独身者なら、一般的には死亡保障は必要ありませんが、親などを経済的に援助しているなら、その人に保険金を残すことも考えましょう。



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Q2. 生命保険と死亡保障、医療保障の違いは?



A.

生命保険でカバーできる主な保障には、死亡保障、医療保障などがあります。
死亡保障は万が一の場合に遺された家族が保険金を受け取れる保険です。保険種類には終身保険や定期保険、収入保障保険などがあります。


医療保障は、病気やケガで入院や手術した場合に受け取れる保険です。また、先進医療や通院の保障がついているものもあります。医療保障の保険種類には、すべての病気やケガをカバーする医療保険のほか、ガン保険、三大疾病保険、特定疾病保険などがあります。


主契約が死亡保障の場合には、医療保障は特約としてついているのが一般的になっています。この場合、保険料は安くなりますが、将来、死亡保障の主契約を解約したり払済保険にしたりすると、特約が消滅し、医療保障がなくなってしまうので注意が必要です。(伊田 賢一)


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Q3. 定期保険と終身保険の違いは?



A.

死亡保障には主に定期保険と終身保険があります。どちらも死亡した場合に死亡保険金が支払われます。保障期間、保険料、活用法についてみてみましょう。


(1) 保障期間

  定期保険は一定の期間保障します。保障期間が5年や10年など所定の期間の場合には、告知や診査なしで更新することができます。終身保険はこの身が終わるまで保障が続きます。どちらも保険金が支払われた時点で契約は終了します。


(2) 保険料
  定期保険は期間が短いほど保険料は安くなりますが、更新するとその時の年齢で保険料が再計算されるため、保険料は更新ごとにアップします。終身保険は終身保障され、解約返戻金もあるため保険料は割高になります。


(3) 定期保険と終身保険の活用法
  定期保険は、保障期間が決められているため、住宅ローンの支払いや子どもが成長するまでの一定期間に必要な保障を確保したい場合に適しています。収入保障保険、家族収入保障保険などの逓減型の定期保険を利用することで、保険料を合理的に抑えることもできます。
  終身保険は保険料も割高であるため、ご自分のお葬式代や相続が発生した場合に、突然多額の相続税を納めなければなりませんが、遺産のほとんどが不動産で現預金が少ないといったケースなどに利用するとよいでしょう。また、将来必要な資金を確保したい場合、たとえば子どもの教育資金や老後の生活資金などに充てたい場合などに適しているといえます。終身保険を検討する場合には、「総支払保険料」と「解約返戻金の推移」を一覧表にして将来の目的に適しているか確認することも重要です。保険料も割高なため、家計の収支を考えながら加入を検討されるようにしたいものですね。(伊田 賢一)



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Q4. 自転車事故

最近、私の友人が自転車に乗っていたとき、前方の信号待ちしていた自転車にぶつかってお互いケガをしてしまいました。幸い大事には至らなかったのですが、このようなときに補償される保険はありますか?


A.

ケガが大事にいたらなくて良かったですね。最近は自転車の事故が増えており警察庁の調べでは対歩行者事故は1998年比の4.4倍に、自転車同士の事故は6倍にも増えているようです。注意していても事故が起きると大変です。そのようなときに補償してくれる保険を確認しておきましょう。


自転車同士の事故でケガをした場合に補償してくれる保険には、傷害保険があります。これは自転車の事故だけではなく、日常生活におけるさまざまなケガも補償されます。また、自動車保険に人身傷害保険や交通常用危険補償特約(保険会社によって特約名は変わります)が付加されている場合には、自転車で転んでしまったケガや今回の自転車同士のケガにも補償されます。


しかし、このような保険は自身のケガや家族のケガには補償されますが、相手のケガには補償されませんので注意が必要です。相手にケガをさせてしまった場合などに補償される保険は賠償責任保険があります。この保険は特約で付加できるのが一般的となっています。


   

保険に頼らず安全運転で自転車に乗ることが第一ですが、いざと言うときに慌てないよう、損害保険もどのような保険に加入しているか整理し、見直してみる必要があるでしょう。(伊田 賢一)

    

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